本日のお客様は、閉店後にふらりとご来店された男性のお客様。
ドアの灯りがついているのを見て、
「まだ大丈夫ですか?」と声をかけてくださいました。
お預かりしたのは、
エドワードグリーンの人気モデル「チェルシー」。
今回はオールソール修理のご依頼でした。
最近、本当に思うんですが…
エドワードグリーンも価格がどんどん上がっています。
現在のチェルシーの価格はおよそ23万円前後。
もう、ちょっとやそっとじゃ気軽に「新しい一足」なんて買えないレベル。
そんな一足をお持ちくださったお客様は、
「これはクライアントに会う時に履く靴なんです」と。
つまり、ここぞという場面の“勝負靴”。
お仕事帰りで少しお疲れの様子もありましたが、
「いいですよ」と、柔らかい笑顔をくださったのが印象的でした。
きっとその靴も、お客様と一緒にたくさんの勝負をくぐってきたんでしょう。
だからこそ、今回の修理にも少し力が入りました。
靴は足元の道具かもしれないけれど、
人を後押ししてくれる“スイッチ”でもあると思っています。
ご来店、ありがとうございました!