こんにちは、天草製作所本店です。
今回の修理実績は、非常に珍しい CCP(キャロル・クリスチャン・ポエル) のコードバン靴。
国内での流通数も少なく、まさに「履けるアートピース」と呼ぶにふさわしい一足です。
👞 CCP(キャロル・クリスチャン・ポエル)とは?
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素材の表情
一般的には艶やかに磨き上げるコードバンを、CCPはあえて削ったり荒らしたりし「ムラ感」をデザインとして採用。 -
後染め製法
完成した靴を染料ダルに浸け込むため、縫い目・ソール・ライニングまで染料が入り込み、1点ごとに全く違う表情が生まれます。 -
シリアルナンバー付き
全ての靴にナンバーが刻まれ、「工芸品」としての価値が担保されます。
つまり、CCPは 「完璧な均一さ」ではなく「唯一無二の表情」 を楽しむブランドなのです。
🛠 今回の修理内容
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カカトトップリフト交換
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ソール前面ハーフラバー補強
オリジナルの雰囲気を壊さないように、かつ実用性を高める施工を行いました。
🗾 関東でCCPを買えるお店は?
関東圏で正規にCCPを扱っている店舗はごくわずか。代表的なのは 代官山の「LIFT」。
過去からアーカイブ的にCCPを扱ってきた老舗で、国内でも屈指の取扱実績があります。
新品の入荷は極めて稀ですが、もし実物を見たいならまず「LIFT」を訪ねるのが近道でしょう。
💴 価格レンジとインパクト
CCPの靴は“ただの革靴”ではありません。
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一般的なブランド靴が10万〜20万円前後なのに対し、
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CCPの新品は 30万円〜50万円台、場合によっては 60万円を超えるモデル も存在します。
中古市場でも 20万円〜30万円台 が中心で、アーカイブ的な価値が付くとさらに高騰。
つまり、靴でありながらアートピースのように資産価値を持ちうるブランドなのです。
📝 まとめ
今回修理させていただいた一足も、まさにその「唯一無二」の存在感を放っていました。
珍しいCCPの靴を預けていただけたことに感謝しつつ、またこれから安心して履けるようにリペア完了です。
希少な靴こそ、丁寧に手を入れて長く履いていただきたいですね。
👉 関東では代官山「LIFT」での取扱が代表的。
👉 価格は 30万〜50万超え、靴の常識を覆すスケール感。
それが キャロル・クリスチャン・ポエル の世界です。