今回ご紹介するのは、
レディースではなかなか見かけないJMウエストンのワインカラー・ローファー。
黒や茶が主流の中、この色を選ばれている時点で、
すでに“分かっている”一足です。
お客様は、状態の良い古靴を購入。
「せっかくなら、長く安心して履きたい」とのことで、
最初のメンテナンスとしてヴィンテージスチールの装着をご依頼いただきました。





JMウエストンは、
将来の修理を前提にした構造とも言える作りで、
出し縫いが切れるとソールが剥がれやすい特徴があります。
特につま先は最もダメージを受けやすい部分。
だからこそ、
削れる前に守る。
結果的に、オールソールなど大掛かりな修理を防ぎ、
靴の寿命を確実に伸ばします。
今回のお客様は、
お二人ともアパレル関係のお仕事。
男性の方は靴メーカーに在籍されていた経験もあり、
靴を見る目、選ぶ目、直す判断、すべてが的確。
「これ、いいよ」と勧められた一足が、
このウエストンだったと聞き、自然と腑に落ちました。
さらにお引き取り時には、
次はBradyのバッグの破れ修理についてもご相談。
バッグの中身を取り出し、そのまま次のご依頼へ。
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靴も、バッグも、
直しながら使うという選択は、
道具への敬意であり、いちばん賢い付き合い方だと思います。
ご依頼、ありがとうございました。