今回のお客様は、
クリスチャンディオールのブーツの
オールソール修理をご依頼くださいました。
久しぶりとなる、ブランド靴の本格的なオールソール。
状態を確認しながら、慎重に仕上げていきます。
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なぜこの靴を選ばれたのか。
お話を伺うと、
当時のクリエイティブディレクター
クリス・ヴァン・アッシュのコレクションに強く惹かれたことがきっかけとのこと。
単なるブランドとしてではなく、
デザイナーの思想や世界観に共感して選ばれた一足でした。
かつてはテレビ東京の「ファッション通信」で
パリコレなどを目にしていた時代。
現在はどのようにコレクションを見るのか——
そんな話題にもなりました。
お客様は今もなお、世界のファッションショーを継続してチェックされており、
その視点はまさに“鑑賞者”ではなく“理解者”。
ブランドではなく、デザイナーで服を見る。
その審美眼に、こちらも多くの学びをいただきました。
仕上がった靴は、
再び履ける状態へとしっかり再生。
時間を経ても色褪せない価値と、
これからの時間を刻んでいく一足として蘇りました。
モノの価値は、価格ではなく背景に宿る。
そう感じさせていただく、印象的なご依頼でした。
このたびも誠にありがとうございました。