本日はポール・スミスの革靴の修理をご紹介です。
ハーフラバーとヴィンテージスチールの装着を行いました。
で、ここからは少し職人目線の話を。
いろんな靴を日々見ていますが、
いわゆるファッションブランド系のレザーソールって、
正直言ってちょっと柔らかめで、削れやすい印象があります。
しかも、レザーソールの質感がちょっと独特で、
白っぽくて軽め、油分が少ないような質感のものが多い印象。
これは、靴専門ブランドが作るソールとは少し違って感じられるんですよね。
もちろん、デザイン優先の美しさや軽さは魅力ですが、
**「そのまま履くのはちょっともったいないな…」**というケースも多い。
なので、私のおすすめですが、
こういったファッション系ブランドの革靴には、
履きおろす前にハーフラバー+ヴィンテージスチールのセット装着をおすすめしています。
今回のポール・スミスの靴も、まさにそのパターン。
デザインもきれいなまま、実用性をグッと底上げする修理となりました。
「削れてから修理」より、
「履く前に予防メンテ」、これが後悔しない秘訣かもしれません。
ファッションは足元から。
そして足元は、まず削れから守るところからです。
今回は以上!また次の修理案件で冷静に語ります。
たぶん毒も少し吐きます。ご安心を。