今回ご紹介するのは、
フランスを代表する老舗ブランド LONGCHAMP（ロンシャン） の
アイコンシリーズ ROSEAU（ロゾ） のトートバッグです。
ロンシャンは1948年パリ創業。
実用性とエレガンスを両立させたレザーアイテムで、
世界中にファンを持つブランドです。
中でも「ロゾ」は、
バンブー（竹）をモチーフにしたトグル金具が象徴的で、
控えめなのに存在感がある、大人のための定番バッグ。
今回のお悩みは
・持ち手のコバ加工が剥がれてきた
・手で持つ部分の革が弱ってきた
・角スレによる色抜け、色ムラ
長く使われてきた証拠ですが、
このまま使い続けると、確実に劣化は進行します。
そこで今回は、
天草製作所本店が得意とする
バッグ全体の染め直しで、色ムラを一度リセット。
Before
after
そして一番のポイントが「持ち手」。
コバ加工をやり直すことも可能ですが、
構造的に、また剥がれるリスクが高い。
そこでお客様と何度も相談を重ね、
牛革シボ（シャンパンゴールド）での革巻き補強をご提案しました。
・手に優しい
・剥がれにくい
・ロゾの上品さを壊さない
機能性とデザイン性、
どちらも妥協しない仕上げです。
お渡しの際には
「想像以上です」
と、とても嬉しい一言。
顔出しは🆖ですが、
その表情と空気感で、すべて伝わりました。
修理とは、
ただ元に戻すことではなく、
これから先も安心して使える状態に整えること。
大切なバッグ、
きちんと手を入れれば、まだまだ現役です。