お客様の笑顔シリーズVOL171 思い出を、自分の力で蘇らせるという選択

今回のお客様は、
高校生の頃にお母様に買ってもらった一足をお持ちくださいました。

大学時代、カナダへ留学された際、
ホストファミリーのお父様から

「若い子はいい靴を履いていないことが多い。
でも、君の靴はとても素敵だね」

と声をかけられた、特別な思い出のある靴です。

年月が経ち、履く機会は少なくなっていたものの、
「もう一度履きたい」という想いから、
今回メンテナンスのご依頼をいただきました。

染め直しのBefore


■修理内容
・サイズ調整
・カカト修理
・全体染め直し

染め直しafter


履き心地を整え、全体の印象を引き締め、
これからの日常に自然と馴染む一足へと仕上げました。

本日ご来店いただき、
仕上がった靴に足を通された瞬間の笑顔がとても印象的でした。


社会人となった今、
「子どもの頃にできなかったことに挑戦している」とのこと。

バイオリン、油絵、書道——
いずれも20代から始められたそうです。

そして今回の靴も、
「自分のお金で蘇らせたい」と。

思い出をただ残すのではなく、
今の自分で再び価値を与え、未来へつないでいく。

その姿勢がとても美しく、印象に残りました。


モノを大切にすることは、
自分の人生を大切にすること。

その一歩に携わらせていただけたこと、
心より感謝申し上げます。

今回も素敵な笑顔をありがとうございました。

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