今回のお客様は、フィリピンからご家族でサマーバケーションのため来日。
東京・サンシャインシティホテルに宿泊し、日本旅行を楽しまれていました。
そんな旅行中、一人の青年がローファーを手に天草製作所へご来店。

日本語は話せませんでしたが、英語と身振り手振りで一生懸命伝えてくださったのは、
「靴をケアしたら艶がなくなってしまった。」
というお悩みでした。
お持ちいただいたのは、アメリカの老舗ブランド G.H.BASS のワインカラーのローファー。
実は、このようなガラスレザー調の革は、一般的なリムーバーを使用すると表面の艶が落ちてしまうことがあります。

状態を確認し、
「一度全体の艶を整え直し、クリームで仕上げるのが一番きれいになります。」
とご説明しました。
言葉は完璧に通じなくても、靴を大切にしたい気持ちは世界共通です。
さらに靴底を見ると、フィリピンで修理されたと思われる跡がありました。

今回は、
・ハーフラバー交換
・かかと交換
・ヴィンテージスチール取付
をご提案。
翌日には帰国されるとのことでしたので、一日お預かりし、翌日にお渡ししました。
仕上がったローファーをご覧になった瞬間の笑顔が、とても印象的でした。



お話を伺うと、現在20歳。
フィリピン屈指の名門大学 Ateneo de Manila University(アテネオ・デ・マニラ大学) に通う大学生でした。
旅行中という限られた時間の中で、大切な一足を私たちに任せていただけたことを本当に嬉しく思います。
最近は海外からのお客様が本当に増えました。
円安の影響もあると思いますが、それ以上に
「日本なら安心して任せられる。」
そんな期待を裏切らない仕事を、これからも一足一足丁寧に続けていきたいと思います。
この度はご来店いただき、誠にありがとうございました。