お客様の笑顔シリーズ VOL138 ― 革靴も、服も、手入れで“自分の一足”になる ―

今回のお客様は 29歳の男性
社会人なりたての頃、新宿伊勢丹メンズ館の靴売り場で購入された
Berwick(バーウィック)の革靴をお持ち込みいただきました。

長年履き込まれたことで
・つま先のソールラバーが剥がれ
・古いクリームが層のように残った状態

このまま部分補修では限界があるため、
今回は思い切ってソール交換+丸洗いクリーニングで対応することに。


■ 修理内容

・ソール:ダイナイトソールへ交換
・歩き癖(つま先の擦れ)を考慮し、ヴィンテージスチールを追加
・アッパーは丸洗いクリーニングで一度リセット
・仕上げに磨き直しで艶を復活

歩き方や使い方に合わせた仕様変更は、
「これからも長く履く」ための大事なポイントです。

仕上がり後は、
かなりリフレッシュした表情になり、
お客様にも大変喜んでいただけました。

Before

after


■ ふとした会話から見えた“感度の高さ”

仕上がった靴をお渡しする際、
お客様のファッションがとても印象的でお話を伺うと、

・コート:新年に古着で 9万円
・パンツ・靴:すべて古着
・スウェット:BOSTON COLLEGE のカレッジプリント

しかもこのスウェット、
王道の Champion・リバースウィーブ仕様

リバースウィーブとは

1930年代にChampionが開発した製法で、
生地を横編み→縦使いすることで、洗濯による縦縮みを防ぐ構造。

「逆転の発想」から生まれた、
今なお評価され続けるクラシックな製法です。

靴も服も、
“ちゃんと意味を知って選んでいる”
アンテナの高い、素敵な青年でした。


革靴は、
ただ直すだけでなく、
履く人の癖・価値観・これからの時間を考えて仕上げるもの。

そんな一足に関われたこと、
とても嬉しく思います。

ご依頼ありがとうございました。

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