お客様の笑顔シリーズ VOL.174 “受け継いだ二足を、自分の一足へ”

本日オープンと同時にご来店いただいたお客様。

お持ち込みいただいたのは、
イタリアの名門
セルジオロッシ
そしてフランスを代表するラグジュアリーブランド
エルメス
の二足。

どちらも上質さが際立つ、美しいコンディションの靴でした。


■きっかけはBOSSの一言

「自分の足に合わないから、履けるならどうぞ」

そう言って譲り受けた二足。

良い靴ほど、サイズが合わないだけで
履かれなくなってしまうものです。

しかし視点を変えれば、
次に活かされるための靴。


■セルジオロッシ|精密なサイズ調整

セルジオロッシはサイズ調整から。

実際に履いていただきながら
・かかとのフィット
・歩行時の安定
・つま先の圧迫

この3点を確認し、段階的に調整。

合計4回のフィッティングを経て、
かかとが浮く状態から
しっかり足についてくる感覚へ。

さらに親指周辺の圧迫も微調整し、
“履ける靴”から“歩きたくなる靴”へ。


■エルメス|履くための準備

エルメスはハーフラバーを装着。

滑り止めとしての機能だけでなく、
ソール保護としても重要な工程。

履き出し前のひと手間が、
靴の寿命を大きく左右します。


■人とモノの関係性

お客様は長崎ご出身。

さらにカナダ・イギリスでのワーキングホリデー経験もあり、
非常に行動力のある方。

「せっかくのいい靴だから、ちゃんと履きたい」

その言葉がとても印象的でした。

誰かに合わなかった靴も、
別の誰かにとっては価値ある一足になる。

モノは人によって価値が変わる。

改めてそう感じた時間でした。


■最後に

サイズが合わないだけで眠ってしまう靴。

しかし調整を施すことで、
再び現役として活躍できる。

今回もまた二足、
本来の役割へと戻りました。

ありがとうございました。

Posted in ブログ.