お客様プロフィール
📍 お住まい|東京都品川区
💼 お仕事|経営者
❤️ 好きなこと・趣味|愛犬クルミちゃんとの散歩・ゴルフ⛳️
👜 今回のお品物|Barbour(バブアー)ショルダーバッグ
🔧 今回のご依頼|劣化した革部分の全面張り替え
🔍 ご来店のきっかけ|バッグを修理できる職人のお店を探して、天草製作所本店へ
今回のお客様は、品川区から天草製作所本店を探してご来店くださいました。

お持ちいただいたのは、Barbour(バブアー)のショルダーバッグ。
Barbourは1894年、英国北東部のサウス・シールズで創業した英国ブランドです。もともとは厳しい天候の中で働く船乗りや漁師たちのための実用的なウェアから始まり、現在ではワックスジャケットをはじめ、洋服、バッグやアクセサリーなど幅広く展開しています。
お客様もBarbourがお好きで、洋服などもいくつかお持ちとのこと。
今回のバッグも、長年使われてきたお気に入りのひとつでした。
「革はボロボロ。でも、生地はまだしっかりしている」
お持ち込みいただいた時の状態を見ると、確かにバッグ本体の生地はまだまだ使える状態。
一方で、バッグの縁やベルトなどに使われている革部分は経年劣化がかなり進み、ひび割れや破損が各所に出ていました。
Before



そこで今回は、
「革の部分をすべて新しく作り直して、また使えるようにしたい」
というご依頼です。
これは部分補修ではありません。
バッグの構造を確認しながら古い革パーツを外し、それぞれの形を拾い直して、新しい革で一つひとつ再製作していきます。
フランス・デュプイ社の革と、本ヌメ革で再製作
バッグの縁を囲むテーピングなどには、フランス・デュプイ社の革を使用。
そして、正面のベルトなど強度が必要な部分には、しっかりと厚みを持たせた本ヌメ革を使用して作り直しました。
元々のバッグが持つ雰囲気や構造をなるべく崩さず、これから長く使っていただけるように仕立てています。
新品のヌメ革はまだ明るい色をしています。
でも、ここからが楽しみ。
使い込むことで色が少しずつ深くなり、艶が生まれ、やがていい飴色へと経年変化していきます。
after




今回の修理料金は、
革部分全面張り替え 88,000円(税込)。
12歳のクルミちゃんとの、いつもの散歩バッグ
そして本日、お引き取りには愛犬のクルミちゃんも一緒に来てくれました。
12歳の女の子。
もうシニア犬のお年頃ですが、写真ではこの表情です(笑)。
お客様に伺うと、このBarbourのバッグは、
クルミちゃんとの散歩の時に必ず持っていくバッグ。
「このサイズが本当にちょうどいいんですよ」
と話してくださいました。

なるほど。
だから、革が傷んだからといって、新しいバッグを買えばいいという話ではなかったんですね。
毎日の散歩で使ってきて、使い慣れたサイズがあって、クルミちゃんとの時間の中にずっとあったバッグ。
直して使い続ける理由は、モノそのものだけにあるとは限りません。
天草製作所が修理しているのは革や糸ですが、その先にある「これからも使いたい」という気持ちまで繋げられたらと思っています。
新しくなったヌメ革が少しずつ飴色になっていく頃には、このバッグにもクルミちゃんとの新しい散歩の思い出が、またたくさん増えているのでしょう。
この度は品川区から天草製作所本店を見つけていただき、本当にありがとうございました。
そしてクルミちゃん、撮影にも付き合ってくれてありがとう!
またぜひ一緒に遊びに来てくださいね。