今回のお客様は、パリから一時帰国中のファッションジャーナリスト・乗松美奈子さん。
30年以上パリを拠点に、ファッション、ビューティ、カルチャー、ライフスタイルなど幅広い分野で活動され、日本の雑誌やメディアへの執筆、ブランドのコンサルティングなども手掛けていらっしゃいます。
今回、天草製作所本店へお持ち込みいただいたのは、BRUNO FRISONI(ブルーノ・フリゾーニ)のハイヒール。
ベルト部分が切れてしまい、しばらく履けない状態になっていました。

パリの修理店に持ち込むことも考えられたそうですが、修理店側から「あそこも、ここも」と修理を提案されることがあり、結果として修理箇所も費用も増えてしまう。
そこで、
「日本へ帰った時に修理しよう」
と思われたそうです。
そして日本でお願いするなら、一般的なチェーン店ではなく、職人が仕事をしている工房のようなお店に頼みたいと探してくださり、天草製作所本店へご来店いただきました。
これは職人として嬉しいですね。
今月末にはパリへ戻られるとのことで、帰国に間に合うよう作業日程を調整。



本日、無事にお渡しすることができました。
仕上がりにも喜んでいただき、
「年末に日本へ戻った時に、まだ修理したいものがあるから持ってきます」
との嬉しいお言葉まで。
ありがとうございます。
そして、お渡し後に恒例の「お客様の笑顔シリーズ」の撮影をお願いすると……

突然、ハイヒールを頭の上へ。
「Schiaparelli(スキャパレリ)!」
さすがファッションジャーナリストです。
これは、ファッションデザイナーの**エルザ・スキャパレリとサルバドール・ダリが1930年代に生み出した「Shoe Hat(靴の帽子)」**をイメージしたポーズ。
ハイヒールを逆さにして帽子に見立てた、シュルレアリスムとファッションの歴史を象徴する作品として知られています。
こちらは普通に「靴を持ってください」とお願いしただけなのですが、瞬時にこのポーズ。
いやぁ、流石です。
一足の靴修理から、パリの話、ファッションの話、そしてスキャパレリまで。
靴を修理する仕事をしているからこそ出会える人、聞ける話があります。
これも天草製作所を続けてきて良かったと思える瞬間のひとつです。
乗松さん、パリでもこのBRUNO FRISONIをまた楽しんでください。
そして年末、お待ちしております。
乗松美奈子さんのInstagram
@minakoparis
パリから発信されるファッションやカルチャーも、ぜひご覧ください。
この度は天草製作所本店へご依頼いただき、ありがとうございました。